雄（おす）は飛べるが、雌（めす）は翅（はね）がなく飛べない。雌だけ巨大な刺針（ししん）を持ち、歩いて地面を移動する姿はまるでアリのよう。全世界に4230種、国内に17種生息するが、判別が難しく、3種は雌雄（しゆう）のどちらかしか見つかっていない。「牛殺し」の異名をとるほど毒針は強烈で、刺されると最低25分は激しく痛む。極めて頑丈な外骨格は、潰すのに他のハチの約5倍もの力がいり、天敵はほぼいない。唯一捕食するヒキガエルの腹の中でも20分以上生きているため、やがて吐き出されるそうだ。