ゾウの鼻のような長い口吻（こうふん）が名前の由来。口吻で植物に穴を開け産卵したり、摂食したりするが、危険を感じると死んだふりをする。既知種数だけで60000種、国内では約1600種が確認され、甲虫類の中で最大の種数を誇る。全種が草食で、農作物に甚大な被害をもたらす種もいる。21世紀現在も分布域を拡大し続ける外来種ヤシオオオサゾウムシの幼虫は体長5～6cmにもなり、ヤシの木を次々枯らす。世界一硬いとされるクロカタゾウムシは「鉄アレイ」と呼ばれ、進化の過程で翅（はね）が退化し飛べなくなった。