「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」は、詩人・童話作家 宮沢 賢治（1896年8月27日～1933年9月21日）の言葉。我慢強く、無欲で、心優しく、人助けをして感謝されなくても、無償が苦にならない。そんな素晴らしい人になりたいという話。また、「小（しょう）忍ばざれば則（すなわ）ち大謀（たいぼう）を乱る」は、思想家・哲学者・政治家 孔子（紀元前552年または551年頃～紀元前479年）の言葉で、小さなことが我慢できない人は大成しないという教え。つまり、我慢できる人は大成の可能性を得ることに繋がる。

1845年、ロシアに生まれた数学者。父の影響で深い信仰心を持つ。1856年、11歳の頃に一家でドイツへ移住。1860年、ギムナジウムに入学。優秀な成績を修め、現在のチューリッヒ工科大学へ入学。本格的に数学の勉強を始める。1879年から「集合論」を発表するも周囲から猛反発を受ける。しかし、研究を続け1897年に国際数学者会議で賞賛を受ける。その後の数学に大きな影響を与える。

中南米に生息するハキリアリというアリは、農業を営む昆虫として有名である。判明しているだけで32種存在し、切り取った葉を巣に持ち帰り、菌を植え付けてキノコを育てる。この習性はヒトが誕生すらしていない約5000万年前から続いていると考えられている。女王アリの寿命は10〜20年と昆虫としては長く、群れも長い期間存続する。2020年の研究では、体の欠損を防ぐ為に硬い鉱物の鎧に覆われていることが明らかになった。

熊本県の北東部に位置する阿蘇カルデラは、東西18km、南北25kmに広がる国内で2番目に大きなカルデラである。このカルデラは約27万年前から約9万年前の間に起きた4回の大噴火によってできたとされる。カルデラ内には約5万人が定住しており、国道だけでなく2本の鉄道が通る様子は世界的にも珍しい。「阿蘇ジオパーク」での魅力は、教育や観光に活かされ、2014年にはユネスコ世界ジオパークに認定された。

紀元前6世紀頃、中国の春秋時代に活躍したとされる思想家。伝説的な部分が多く、架空の人物とも考えられている。老子（ろうし）が残したとする「老子道徳経」は上下2篇。上篇は全37章、下篇は全44章、計81章から成り、約5千字程度といわれている。老子は「大器晩成」や「足るを知る」「天網恢々疎（てんもうかいかいそ）にして漏（も）らさず」など、現代の日本でも耳にする多くの言葉を残している。