昔は「かまど」に薪（まき）をくべてご飯を炊いていたが、1923（大正12）年に三菱電機から現在の炊飯器の基となる「電気釜」が初登場する。ヒーターの上に釜をのせた形だった。1955年、世界初の「自動式電気釜」は、スイッチひとつで炊き上がることから大ヒット商品となった。1972年には炊飯と保温の2つの機能を一体化した「ジャー炊飯器」が登場。その後、マイコン内蔵やIH（電磁誘導加熱）式炊飯器など、時代が求める理想のかまど炊きを目指し、進化は続いている。

原爆死没者の慰霊と世界の恒久平和を願い、公募から選ばれた建築家の丹下 健三（たんげ けんぞう）の案によって建設された都市公園。元は広島市の中心的な繁華街であったが、1945年の原子爆弾により壊滅。1949年8月6日に公布された「広島平和記念都市建設法」に基づき、1950年から建設が進められ、1955年に完成した。平和記念公園内にある「原爆死没者慰霊碑」からは原爆ドームが見通せるように設計されており、碑には「安らかに眠って下さい　過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。

約7500万年前（中生代白亜紀後期）に生息していた巨大なウミガメ。その全長は約4m、甲長（こうちょう）だけでも2.2m、ヒレを広げた全幅は5mに達し、体重は2tもあったとされる。現生（げんせい）最大のウミガメであるオサガメの実に2倍という史上最大級の大きさ。北米大陸に存在した内海でイカやアンモナイトを食べていた。天敵はモササウルスという巨大肉食爬虫類（はちゅうるい）で、全長15mにも達する海生のトカゲ。脚を引っ込めることができなかったアーケロンゆえ、化石には脚ビレの欠けたものが多い。

星形の絞り口で絞り出した棒状の揚げ菓子でスぺイン発祥。日本では蜂蜜・砂糖・シナモンなどをまぶしたものが一般的だが、スペインのチュロスは素揚げしたのみで甘くはない。マドリードにある1894年創業の老舗チュロス専門店「サン ヒネス」は昼夜を問わず行列ができることで有名で、チュロス6本とチョコラテのセットが約4ユーロ（600円程）。濃厚なチョコラテにサクサク香ばしいチュロスを浸して食べるのが、スペイン流の楽しみ方だ。

クレオパトラ7世フィロパトル。 一般的に「クレオパトラ」と言えば彼女を指すことが多く、古代エジプト プトレマイオス朝の最後のファラオである。ローマ帝国の英雄を虜（とりこ）にするほど魅力的で世界三大美女の1人として有名だが、実は7か国語以上話せるなど、優れた知性を持つ才女であったとされる。夫であるアントニウスが亡くなった10日後に自ら毒蛇に身を噛ませ、亡くなってしまう。彼女の死によりプトレマイオス朝は終焉（しゅうえん）となった。