地球は太陽系に所属し、太陽系は天の川銀河に所属する。天の川銀河は局所銀河群に所属し、局所銀河群はラニアケア超銀河団に所属する。ラニアケア超銀河団の直径は約49.2垓km（垓は1兆の1億倍）。この距離を端から端まで移動するには、光の速度で移動しても約5.2億年掛かる。まさに天文学的な数値。宇宙がどれほどの大きさなのか、有限か無限なのかさえも分からない。

1805年、現在の岡山県に生まれる。神童と言われ、9歳の頃、「治国平天下（じこくへいてんか）」のために学問をしていると述べる。その後、母と父がなくなり、家業を継ぐも貧しい生活を送る。学問への情熱を持ち続け、20代には4回にわたり京都に遊学。数え年45歳のとき備中（びっちゅう）松山藩主の命により藩の財政改革に着手。備中鍬（びっちゅうくわ）を増産、タバコや柚餅子などの特産品も専売制で管理し、直接江戸に運び高い収益性を確保、財政再建を果たす。

あまり知られていないが、いわゆる「ミノムシ」の正体はミノガという蛾（が）の幼虫。中でも国産ミノガの最大種は、雄が30mm台のオオミノガである。雌は変態を遂げてもガの姿にならず、簑（みの）の中に1000個もの卵を産んで死んでしまう。また、1990年代の後半から外来種の寄生バエの影響で個体が激減している。簑を作る際に吐く糸は、2018年の研究により、極めて強靭で様々なものに利用できる可能性があるということが分かっている。

山手線は東京都心部において、1周34.5kmの路線により30駅を環状運転している。乗降客数世界1位の新宿駅をはじめとするターミナル駅を多数抱え、東京で最重要の公共交通機関として機能している。実は路線名としての山手線は品川駅を起点に、新宿駅、池袋駅を経由して田端駅を終点とする20.6kmの区間のみを指す。1925年に東海道本線と東北本線が直接結ばれたことで本来の山手線とあわせて環状運転を開始した。

1840年、旧暦の2月、現在の埼玉県に生まれる。原料の買い付け、製造・販売を担う富農の出身のため、算盤（そろばん）をはじく商才が求められ、7歳頃からは論語など四書五経を学ぶ。15代将軍徳川慶喜（よしのぶ）の弟、徳川昭武（あきたけ）に随員し1867年からパリ万博に行くが、途中、スエズ運河の巨大なプロジェクトに驚愕。この体験から、資本主義や株式会社の仕組みを習得。生涯約500社の設立にかかわるも、渋沢の名を冠した企業はごくわずかである。91歳で亡くなる。