カーペットに埋め込まれた電熱線に電気を流し、熱を発生させる暖房器具。20世紀初頭に米国で初めて発明された。部屋全体を暖めるのではなく、カーペットの表面だけを温めるが、その表面温度は40度を超える。消費電力は約200〜500W程度で、電気代を抑えながら、身体に触れる部分には高い暖房効果がある。また、火事が起こりにくく、空気が乾燥することもない。近年では、電磁波カットや温度自動調整機能、切り忘れ防止機能などが付いたものがある。

1597年、亀山に平山城として築城され、「石垣の名城」と言われている。本丸、二の丸、三の丸を囲む高石垣は、その美しさから「扇（おうぎ）の勾配（こうばい）」と呼ばれおり、麓（ふもと）からの石垣の高さを合計すると60mを超えている。城づくりは城郭だけでなく武家屋敷や城下町まで、土や濠（ごう）を盛った土塁で囲み防御した「総構（そうがまえ）」となっている。1615年に一国一城令で廃城となったが、その後、再築され、天守は3層3階で、高さは約15ｍある。1943年に旧国宝となり、7年後に重要文化財に指定された。

約36万～1万5000年前（新生代第四紀更新世）に日本列島に生息していたゾウの一種である。前頭部が張り出しているのが大きな特徴。メスより一回り大きいオスの肩までの高さが約2.5～2.8mで、近縁種であるアジアゾウよりやや小型である。その代わりオスの牙（きば）は長さ約240cm、直径約15cmほどに達する。最初の化石は明治初期に横須賀で発見された。これを研究したドイツ人のナウマンに因（ちな）み、ナウマンゾウと呼ばれることになった。

小麦粉、バター、牛乳などを使ったスコットランド発祥の焼き菓子。ジャムやクロテッドクリームと共に頂くことが多く、イギリスのアフタヌーンティで欠かせない定番。1840年頃イギリスで始まったアフタヌーンティ文化は、午後3～5時頃に紅茶や菓子を食べ、会話・礼儀作法・知識や教養などを試される社交の場であった。スコーンは1513年頃に初めて文献に登場したと言われ、19世紀に現在の形となる。アメリカ式のスコーンは、チョコやナッツなどが入り生地自体が甘い。

フランス出身のファッションデザイナー。19歳でファッションブランド「クリスチャン ディオール」に就職し、21歳という若さで主任デザイナーを担当した。アルジェリア独立戦争でフランス軍に徴兵され、ストレスで神経を衰弱し精神病院に収容されたが、1961年、病の完治を機にディオールを辞め、自身のオートクチュールメゾン「イヴ サンローラン」を創設。2002年の引退まで長期にわたってフランスのファッション業界を牽引し、「モードの帝王」と呼ばれた。