モーターなどの力により水を高圧噴射し、強い水流で汚れを落とすクリーナー。10MPa以上であれば頑固な汚れも水圧で一気に洗浄することができる。1950年にドイツの会社でヨーロッパ初の温水高圧洗浄機が開発され、工業用品や建造物の洗浄が容易になった。1984年には世界初の家庭用ポータブル高圧洗浄機が開発され、日本には1988年（昭和63年）から発売。近年ではリチウムイオンバッテリーの開発により、従来の3分の1程度の軽さになり、静音で小型化が進む。

岡山県総社（そうじゃ）市にある国防のために築かれた古代山城のひとつ。標高約400mの鬼城山（きのじょうざん）山頂に全長約2.8kmの城壁が巡らされ、西門や角楼（かくろう）などが復元されている。城内の面積は約30ha（東京ドーム約6.4個分）と広大。中心部からは食糧貯蔵の倉庫跡5棟、管理棟跡2棟、鍛冶工房だったと思われる9基の鍛冶炉などが発掘され、現在も調査が進められている。かつて吉備（きび）と呼ばれた岡山には、吉備津彦命（きびつひこのみこと）が温羅（うら）という鬼を退治したという桃太郎伝説が伝わり、その居城だったとされる。

北大西洋から北極圏にかけて広く分布していた大型の海鳥で、元々「ペンギン」という言葉は本種のことを指していた。全長約80cm、体重約5kgに達するが、翼は20cmほどしかなく飛ぶことができなかった。古くから狩猟対象であったが17世紀ごろから大量に狩猟されたことで各地で姿を消した。残された唯一の繁殖地であったアイスランド沖の岩礁（がんしょう）が1830年に火山の噴火にともなう地震により海に沈んだことで絶滅寸前となる。その後も標本を目当てに狩られ続けたことで1844年に絶滅した。

1930年代、マサチューセッツ州の宿屋（やどや）にて誕生した。チョコレートクッキーを作ろうと刻んだチョコを生地に練り込み焼いたところ、チョコは溶けずにそのまま残ってしまった。これが大ヒットとなり1938年にレシピが公開されて以降は、アメリカでポピュラーな菓子となる。世界約200か国展開のホテル「ダブルツリーbyヒルトン」ではチェックイン時にチョコチップクッキーが振る舞われており、もてなしの心を伝える日として、5月23日をチョコチップクッキーの日と制定している。

1833年生まれ、スウェーデンの科学者。トンネル掘削（くっさく）など土木工事を安全でスピーディーに進めるために、ニトログリセリンを用いた爆薬「ダイナマイト」を発明。しかし、戦争での大量虐殺に使われ、「死の商人」と偏見を持たれ苦悩するが、1895年にダイナマイトで得た巨額の富を「人類に最大の貢献を成した人々に分配する」と遺言し、1896年に死去。1901年から始まったノーベル賞は、永年継続のために賞金などは資産の運用益で賄われ、授賞式は命日の12月10日に毎年行われる。