8代将軍として有名な徳川吉宗の長男で、9代将軍として1745年から1760年の在職期間を過ごす。生まれながらに虚弱で言語障害があったものの、家康の再来ともいわれた父 吉宗は、家康が定めた「現将軍の最長子が相続」という掟を守った。幼い頃から家重に近侍していた大岡忠光が唯一家重の言葉を聞き取れたため、二人三脚で行政に従事し、現在の会計検査院に近い制度の確立や、幕府各部局の予算制度導入、酒造統制の規制緩和など、幾つかの独自の経済政策で功績を残した。